2013年4月9日火曜日

断食道場体験記 七日目 回復断食 三日目 最終日

例によって、私は静坐に出席せず、布団の中で爆睡していました。
入門当時に比べ、随分と図太くなったものです。朝食を運んでいただき、初めて起きる始末です。
さあ、今日は満願の朝です。我ながら、よく頑張りましたというより、よく辛抱しました。この物質に囲まれた現代社会において、断食道場で出されたもの以外は、一切口にしていません。入門当初は、散歩に出かけた時は、見る物全てが美味しそうに見えましたし、自動販売機のオレンジジュースの見本を見ただけで、甘い味を思い出したものでした。道場から出たら、何を食べようか、そんなことばかり考えていたのですが、今では自分でも驚くほど、食べ物に対する執着がありません。
まあ、明日から会社に行って、バタバタしていたら、すぐに戻ってしまうように思うのですが・・・。
朝食は、八分粥、キャベツの味噌汁、海苔の佃煮、ゆで卵と四点です。
味噌汁の具がこれまでに無く多いこと、海苔の佃煮の醤油の味がとても美味しいです。
そして、何よりも、ゆで卵の塩。塩を舐めると頬が痛くなるほど美味しいのです。

日課となった生駒山 宝山寺に散歩に行きます。もともと田舎育ちの私ですが、生駒山の緑やお寺が神々しく感じます。断食をすると、形而上の精神的変化があると聞きますが、私のような二日の本断食では、そんなことはあり得ません。単に、道場生活をやり遂げた満足感と、今日で最後という気持ちの問題でしょう。
夜景で有名な生駒ドライブウェイの坂道で、高校のラグビー部が何度もダッシュしています。若いエネルギーに満ちた彼らが眩しく見えます。

体重を量ります。事実上の最終計量です。6.5キロ減。やはり昨日からの回復食ではあまり減少しません。おそらく、飢餓となった内臓が、一生懸命に入ってきた食べ物を消化して、エネルギーに変えているんでしょうね。

退所準備のため、荷物を整理し始めます。
いつもの旅行と違って、六連泊でしたから、カバンから出ている品物が非常に多く、結構な作業です。最初は、ちょっと抵抗があった、この古びた施設も、慣れてしまえば、いい感じです。

十一時、最後の食事となる昼食が運ばれて来ました。
お粥、高野豆腐とふきの煮物、きゅうりの酢和えの三点です。ボリュームがあるように感じましたが、このお粥は0.4合のお米なんだそうです。無理の無い減量の方法は、夕食をお粥にすることという先生のおっしゃる意味が良く判りました。

昼食後、最後の荷物をまとめ、先生にご挨拶申し上げます。。「我々中年男性よりも、若い女性が多いですね。十分にスマートなのに。」とお話ししていたら、ダイエット目的の方ばかりでなく、アトピー性皮膚炎の体質改善や鬱病の方も多いそうです。確かに、何もせず、何も食べずボーッとしていたら、体質も改善されますね。私も30日の入門でも平気だと感じました。まぁ、仕事をクビになったら、参ります。(笑) 


「十日くらいは、魚中心の生活にして、肉類は、その後にしたほうが、リバウンドが少ない。」とのアドバイスをいただきました
帰りは、大阪から来たOLと、生駒駅までタクシーのシェアリング。5キロ痩せたとのことで、目をキラキラさせています。彼女もそうなんですが、私も、来たときより痩せているのに、元気なことが不思議です。これが断食の効果なんでしょうか。また、下山して、炎天下の街を大きな荷物を抱えて歩いていても、あまり暑さを感じません。7日間、一切冷房に当たっていないことで、身体が慣れてしまっているんでしょうか。
入門当初は下山したら、何を食べようかと考えていたんですが、昼食を食べたこともあり、興味が湧きません。寄道することなく、まっすぐ帰宅しました。

帰宅した日の晩御飯、ご飯を少しずつ箸に乗せて、ゆっくり食べる私の変わり様に、家族が不思議そうな顔をして見ていたのが、妙に可笑しくなりました。

さぁ、明日から会社です。職場の同僚のりアクションが楽しみです。

読者の皆様、七日間の応援、有難う御座いました。

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