2013年4月8日月曜日

断食道場体験記 六日目 回復断食 二日目

今朝も、七時の館内放送の春の海は聞こえず、静坐の般若心経も布団の中で夢うつつ。先生が、朝食を持ってこられて、初めて起きる始末です。
空腹感と同居することに慣れてしまい、お腹が空いていることは認識しているものの、あまり気にならなくなっています。
朝食は、お粥、玉葱の味噌汁、塩昆布。味噌汁が飲みたかったので、とてもありがたいです。
断食道場の食事は、お腹が空いていることを除いても、とても美味しく出来ています。普通の日本の家庭料理なんですが、ひとつひとつの料理に存在感があります。塩加減も抑えてあると思うのですが、どうしてこんなに美味しく作れるのでしょうか。

朝食後、お通じにトライです。昨晩、食べ物らしい食べ物を食べたので、お通じがあると思ったのですが、ダメでした。別に、便秘癖があるわけではないので、そのうち出てくるでしょう。

体重を量ります。六キロ減少。ずっと一日一キロずつ痩せていたのですが、昨日から回復食を食べているので、減り方がゆるくなってきているようです。あんなに少ない食事でも、体重に変化が出るんですね。
ここでの体重の減り方は、食事を断っていても、夜中に減るんです。朝から夕方の間に何度体重を量っても、体重は減らないんです。

断食中、髭や爪があまり伸びないことにも気がつきました。栄養が、違うところに行っているんでしょうか。
入門中、土田晃之みたいな髭をはやしてやろうという目論見は崩れてしまいました。

日課となった、生駒山の宝山寺に散歩に出かけます。回復食を食べているからか、昨日と違って、今日は息切れはしません。
お参りをの帰り、土産物屋を冷やかしましたが、完全に食べ物に対する興味が失せてしまっている自分に気がつきました。三度食事が当たるという余裕でしょうか。

道場に戻ってから、インターネットラジオを聞きます。お気に入りは、上沼恵美子、つボノリオ、坂東英二、浜村淳、道上洋三。断食道場にパソコンを持ち込んだのは正解でした。
十一時、昼食が運ばれてきます。
「あっ!」と思わず声を上げました。ポテトサラダにゆで卵の黄身が乗っています。断食道場入門以来、初めての蛋白質です。
お粥も八分粥となり、量も増えています。それと海草の和え物。少しずつ箸でつまんで、ゆっくり食べます。よく、ダイエットで、五十回噛んで食べると、満腹感があって良いという話をききますが、少しずつ食べるのも、良い方法かもしれません。
「あーっ美味しかった!」入門以来、初めて、心からこんな声を上げました。

十五時、シャワーの声がかかります。昨日入ったんじゃないかと思うのですが、もう回復食二日目なので、いいんだろうと考え、シャワーを浴びました。昨日は体力に自信がなくて、頭を洗わなかったのですが、今日は念入りに洗います。入門以来気続かなかったのですが、風呂場に真鍮製の蛇口がいくつか付いています。大正時代からの建物なので、良く言えばナチュラルアンティークですね。
十六時、夕飯が運ばれてきます。
八分粥、冬瓜のあんかけ、しらすです。醤油の味が堪りません。
この食事を含め、あと三食。私には明らかにアンダーカロリーで、この食事をして、ゴロゴロしているだけでも、体重は減っていきます。 最初は、十六時に夕飯!と驚きましたが、よくダイエットの秘訣として、二十時以降は食事をしないことと聞きますので、夜食の習慣をストップすることになるのかもしれませんね。

十八時、静坐に参加します。
六日間、毎日、般若心経を唱えていると、声も出るようになってきました。
多分、静坐への参加もこれが最後です。

十九時、大先生の巡回です。「紫電改さん、明日までですね。おめでとうこざいます。」との言葉と一緒に、修了証と色紙を頂戴しました。色紙には、「断食療法とは、体内の過剰栄養分の消耗と重要臓器に対する積極的安静と潜勢せる潜在能力の活用と病気予防にある」と書かれてあります。確かに、生まれてこのかた四十四年、一日も休ますことの無かった胃腸を二日も完全休養させたことは、画期的であったと思います。

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