2013年5月17日金曜日

断食道場6日目 回復断食 静養院断食療養所 奈良 生駒 信貴山 生駒聖天宝山寺 回復断食3日目


平成22年8月17日(火) 断食道場6日目を迎えました。


会社の書類に上司の承認が取れず、脂汗を流して困っていたら、「紫電改さんっ」と誰かの声。
気がつくと、朝食を抱えた先生が、微笑んで立っていました。
まだまだ、俗世間から抜け切れていません。(笑)
恥ずかしいことに、爆睡して夢の中にいたようです。

朝食をいただく前に、計量を行います。昨日より0.5キロ、入所以来4.5キロの減少となりました。
目標値の5.0キロにはあと少しですが、回復食に入りましたので、届くかどうか微妙です。
入門時からの体重の推移をグラフにしてみます。本断食と回復断食の日に、あまり差が出ていません。原理的には、本断食の日の方が、減り方が大きいように思うのですが、おそらく、空腹を紛らわすために、大量に水を飲み続けていることにも、原因があるのかもしれません。

さて、冷めないうちに朝食をいただきます。
お粥が六分粥になり、量も少し増えました。
塩分を含む、塩こぶが非常に美味しく、一切れずつ食べます。
断食道場に入ると、塩分が恋しくなります。やはり塩分は、人間の生命維持に必要なんですね。
日課となった生駒聖天宝山寺にお参りに行きます。
やはり食事をしている身体は、パワーがあります。
一昨日までは、老婆にも階段で追い越される始末でしたが、今日は、ターボが効いたように、ズンズンと坂道を登っていきます。調子に乗って、奥の院まで足を延ばしました。すると、断食仲間の男性とばったり出会いました。この方は、14日間の入所で、7日間の本断食をされています。痛風治療とのことです。日焼して、筋肉逞しい方なんですが、かなりお酒が好きそうな感じです。
奥の院までの坂道は、まさにスピチュアル。高い樹木に囲まれた細い石段の両側に、延々とお地蔵さんや不動明王が並びます。

このまま生駒山上まで足を延ばそうかとも考えましたが、断食明けで本調子で無いことや、11時の昼食に下山が間に合うかどうか気になったので、断念しました。引き返す勇気も大切ですね。

生駒聖天宝山寺の売店で、お土産を買います。全部で六千円也。今までどんだけもらいっ放しやねん!売店のお姉さんもびっくりしていましたが、まあ、出獄祝いということで・・・。(笑)

11時、昼食が運ばれてきます。予想通り、ゆで卵の黄身の乗ったポテトサラダです。
こんな量の食事を待ち遠しく思い、大切のゆっくりと食べるようになった自分は、昨年の断食依頼ですね。

今日も、生駒駅までケーブルカーで降ります。「何しょう。あっ散髪しよう。明後日から、会社や!」
我ながら、間抜けな思考です。断食明けで、まだまだ頭は本調子じゃないようで・・・・。
白髪が気になる歳にはなっておりますが、さすがに白髪染めの染料の身体への負担が気になり、散髪だけにします。顔剃りをしてもらって、椅子を起こしてもらった瞬間、一週間前の私とは、明らかに違う私が鏡に映っています。目がシャープになり、顎が若干ですが・・・・(おいっ、誰や突っ込んどんのは!)尖っています。「嗚呼、断食万歳!!」

16時の夕食です。
今度は、ひじきと豆の煮物が沢山出て来ました。ポイントはコンニャクですね。明らかに、大腸への負担が増してきます。

ネットを開いていると、こんなニュースが速報で出ていました。

イランサッカー界のスタープレーヤーで、「アジアのマラドーナ」、「テヘランの魔術師」と評されるアリ・カリミ選手が、イスラム教で定めているラマダンまたはラマダーン(断食月)中の断食を、再三の警告にも関わらず、行わなかった理由で、所属チームのエスティルアジンから解雇された。同チームがウェブサイト上で発表した。イランの法律では、ラマダン中は、全てのイスラム教徒は断食の実践が義務付けられており、同選手はこれに従わなかった。
尚、ラマダンは、イスラム暦に定められた一ヶ月間、飲まず食わずの断食を行うが、日没から日の出までは飲み食い自由で、スーパーからは、買占めで商品が無くなり、かえって太る人もいるとのこと。

気候が厳しい国だし、家でゴロゴロしているんじゃないので、気持ちは判るんですが・・・・・。

浜村淳の「さて、お電話です。」の声が聞こえてきます。そう、私のケータイの呼び出し音は、浜村淳なんです。ちなみにメールは、「さて、お手紙です。」・・・・・・・。
電話をかけてきたのは、NHKのドキュメンタリー番組のプロデューサー。私の昔の趣味の世界のことで、二回目の電話取材です。今回の番組に貴重な資料となったものを、既にネットオークションで数万円のお金に変えてしまったことが悔やまれますが、あまりにもニッチな世界の話なので・・・。

19時、大先生の巡回です。「紫電改さん、明日までですね。おめでとうこざいます。」との言葉と一緒に、修了証と色紙を頂戴しました。色紙には、「断食療法とは、体内の過剰栄養分の消耗と重要臓器に対する積極的安静と潜勢せる潜在能力の活用と病気予防にある」と達筆で書かれてあります。また、修了証には、3日間の断食と書かれています。昨年は2日間だったので、この言葉が非常にうれしく感じます。

今回の断食で感じたのですが、断食道場にいる間のアンダーカロリーな状態は、頭脳の動きを極力落とし、体力の浪費を防ごうとします。また、我ながら、人の意見に素直に従います。
戦争中、捕虜に満足な食事を与えずに強制労働をさせるのは、食事の欠乏により、満足な思考と体力を奪うことが、暴動や脱走の防御になるんですね。
また、修行僧に、肉食を禁じたり、韮や大蒜を禁じるのも、修行の邪魔となるんですね。
おそらく、断食しながら、思索をしても、なかなか新しい発想は出て来ないでしょう。ただ、自分にも他人にも素直になれることは確かです。


尚、ご参考までに、以下にWikipediaの断食記事を転載しておきます。

断食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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断食(だんじき)は、一定期間食事を意図的に絶つ禁欲行為。最低限の生命維持のために水を飲む場合もある。
食糧を摂らないことを「絶食」(ぜっしょく)または「不食」(ふしょく)とも言い、一定期間(一般に48時間から72時間)絶食すると体は食糧の供給が停止したと判断して体内に蓄積していた栄養を消費する能力をもっている。この体内に蓄積した栄養が続く範囲なら、食事を摂取しなくても生命を維持できる。


以下のような多様に富んだ事項を目的とする断食がある。
古来から多くの宗教で修行の一形態としての断食。 
抗議手段(ハンガー・ストライキ)のための断食。 
健康法(デトックスなど)としての断食。 
医療手段を目的とする断食(断食療法)。英語ではファスティング(fasting)。 
上記のファスティングを応用したものも含むダイエット(正しい方法・指導に沿い実行しないとリバウンドする危険性もある)としての断食。 
自身の思想を世界に訴えることを目的とした断食(ピースフードen:Food for Peace)。 


目次 
1 断食(絶食)の物理的な効果 
1.1 起き得るデメリット 
2 医療手段としての断食(絶食) 
3 断食(絶食)ダイエット 
3.1 全国断食施設の例 
4 宗教的な断食 
4.1 バハーイー教 
4.2 仏教 
4.2.1 上座部仏教 
4.2.2 大乗仏教 
4.2.3 天台宗 
4.2.4 肉食について 
4.3 キリスト教 
4.3.1 『聖書』における断食の記述 
4.3.2 カリスマ系教会 
4.3.3 正教会 
4.3.4 末日聖徒イエス・キリスト教会 
4.3.5 プロテスタント教会 
4.3.6 ローマ・カトリック教会 
4.4 ヒンドゥー教 
4.5 イスラム教 
4.6 ジャイナ教 
4.7 ユダヤ教 
4.8 シク教 
5 抗議手段としての断食 
6 断食を扱った作品 
7 脚注 
8 関連項目 
9 外部リンク 
断食(絶食)の物理的な効果 
食べ物を摂らない場合、人間の体はエネルギーを取得する方法を探すようにできている。グリコーゲンや脂肪に蓄えられた脂肪酸、さらには蛋白質の組織からブドウ糖を引き出す。
体や脳、神経組織は新陳代謝のためにブドウ糖が必要である。まず一日二日断食すると、筋肉からグルコースが生成されるようになる。さらに断食を続けると代謝が変わり、脂肪から脂肪酸をつくりそれがエネルギー源となる。筋肉や心臓、肝臓は脂肪酸を直接エネルギー源とすることができる。このことで筋肉の減少ペースが落ちる。しかし脳は脂肪酸を栄養とすることができないので、断食して三日ほどたつと肝臓において脂肪酸などを分解してケトン体(アセトン他)が生成されるようになる。それによって脳やその他の臓器はグルコースではなくケトン体を主要なエネルギー源とするようになる。
当然だが、脂肪や蛋白質を分解しつくせば死に至る。運動状態や外的状態にも大きく変化するが、適温状態で安静にして水分を適切に摂取した場合、餓死するには一ヶ月以上要する。ただし、水分、塩分の補給のない場合、筋肉が痙攣を起こし易く、心臓など循環系臓器にそれを起こした場合は、この限りではない。つまり、水分、塩分の補給さえあれば、平均体重の者の場合、理論的に一ヶ月は断食を行うことができる。
起き得るデメリット 
エネルギーの供給を絶つことにより、エネルギー不足と身体が判断し、身体の組織が破壊される。脂肪だけでなく筋肉、骨、毛髪なども、その対象になる。但し短期の断食のおいてはこれが解毒効果をもたらす場合がある。実際、上記のいずれの宗教的断食もそれが元で死に至ることはほとんどない。
断食をすることでエネルギー不足になり、身体がエネルギーをため込もうとする。その結果、リバウンドがおきる(#断食(絶食)ダイエット参照)。 
3食をバランスよく食べたほうが、身体によいとの意見は近代栄養学に多い。 


医療手段としての断食(絶食) 
断食は多くの現代病に効果があるという主張がある。その論拠としては、人間の体は、消化吸収することがない状態に入ると、自然に体にたまった毒素を排泄する作用、デトックス効果があるということである。例として、カネミ油症事件における油症患者のダイオキシン類の排泄量が増え、症状が軽減することが観察されている[1]。
その他に麻酔薬を必要とする外科手術の準備として絶食を行う。麻酔をかける際に体内の食べ物によって不都合が生じる場合があるため手術の数時間前から患者は飲食しないことを強く勧められる。また健康診断の際に食事によって指標が変わらないようにするために絶食を求められる。
なお、断食をするとある時点で宿便(腸のひだに溜まった便)が排泄されるという話があるが、現在では科学的根拠がなく、内視鏡でも確認されていない。

断食(絶食)ダイエット 
断食は、ダイエットに使用する場合は、リバウンドを避けるため一定期間の回復食が必要である。回復食とは断食後いきなり普通の食生活に戻るのではなく、少しずつ摂取カロリーを増やしていく期間の食事を指す。断食した日数と同じ日数は回復食ですごす必要があるといわれる。回復食を失敗した場合(断食後にいきなり普通の食事に戻ること)は、かえって体の体質は断食前より悪くなるため(断食ダイエットのリバウンドはここで起こる)、断食ダイエットは回復食がすべてであるといっても過言ではない。回復食は一般家庭では難しいと言われており、近年は全国に断食道場、ファスティングホテルと呼ばれる施設が増えている。ここでは合宿の形態をとりながら数日間の断食を行い、その後のもう数日間のアフターケアまで泊り込みで一括して行なう。

全国断食施設の例 
FASTING CLUB-MIU 
IARP根府川ヨーガ道場 
NPOリフリレッシュ学園 - 東京 熱海 桐生 
アイウェルネス伊豆高原 - 旧伊豆健康センター, 静岡県伊東市 
はぎのさと健康道場/断食道場 
ヒポクラティック・サナトリウム 
ひもりぎ庵 
やすらぎの里 - 伊豆 
リフレッシュの森(リフレッシュ断食道場)埼玉県にある断食道場 
愛知断食センター 
伊豆健康センター 
五色県民健康村健康道場 - 公的断食施設 
彩美工房 
桜坂ガーデン 
宗教法人大宇宙教信貴山断食道場 - 奈良県 
週末断食道場 - 広島市西区 
食エコロジー 
森の家 
身心健康堂 
西式健康法断食道場 
静養院 断食療養所 - 奈良県生駒市  
石原ゆうみ断食道場 
断食ホテル高原館 
藤城式断食キャンプ 
那須断食道場 - 栃木県那須郡那須町 
南阿蘇健康苑 
熱海断食道場 
熱海断食道場 体質改善総合研修所 
八ヶ岳断食道場清里健康館 
北東北東洋医療健康村 - 岩手県岩手郡滝沢村 
里山リトリート 


宗教的な断食 
宗教行為など精神的な理由から断食を行うことがある。宗教的な断食、精神的な理由の断食は紀元前から人間の習慣として存在する。『新約聖書』、『旧約聖書』、『マハーバーラタ』、『ウパニシャッド』、『クルアーン』でも言及されている。
イスラム教のラマダーン月における断食(日の出から日没までの半日は一切の飲食をしない)が特に有名である。また、ユダヤ教・キリスト教にも定期的な断食がある。仏教では、煩悩を克服・滅却するために断食を行うことがある。宗教的探求の手法のひとつとして行われる場合がある。数日の断食においても、意識がすっきりして来たり、五感が敏感になったりするなどの覚醒効果があるとされる。空腹による幻覚の効果と考えられている。
バハーイー教 
バハーイー教では、バハーイー暦の高尚の月(3月2日から3月20日)の間、日の出から日没までの間行われる。断食の間は完全に食物と飲み物を断ち、喫煙も禁止されている。断食は祈りの義務と共に最も重要な義務の1つであり、15歳以上の者は断食をしなければいけない。
仏教 
上座部仏教 
上座部仏教の僧侶は律(vinaya)に従い、正午の食事以降は物を食べない。これは断食とは考えられておらず、むしろ瞑想を補助する修行の手段である。仏教において断食は苦行であり、中道から逸脱したものとして拒絶されると一般的に考えられている。
大乗仏教
大乗仏教の僧侶は経典上は食事に関して制限されていないが、慈愛の心を育む必要から肉食を避けている。その結果として精進料理のように肉を含まない料理が生み出された。
天台宗 
比叡山延暦寺で行われる修行の一つ、千日回峰行においては、堂入りと呼ばれる荒行が行われる。足かけ九日間にわたって断食・断水・断眠の中、真言を唱え続ける。命をも落としかねない荒行であり、生還しても平均して15kgは体重が落ちるという。
肉食について 
なお、仏教では肉食(にくじき)を制戒していると一般的にいわれる。しかし、釈迦が最後に純陀によって供養されたスーカラマッタヴァという料理が一説には豚肉料理であったともいわれることや、釈迦在世の初期仏教で、提婆達多の分派をめぐる問題から知られるように、釈迦は肉食禁止そのものは賛成しなかった。したがって上座部の仏教徒においては「柔らかい豚肉」とする事に抵抗を感じなかったといわれる。したがって完全な肉食禁止はない。

キリスト教 
キリスト教では、いくつかの宗派や教会において断食が行われている。一方、他の宗派では外部の習慣であるとして行われていない。


『聖書』における断食の記述 
モーセは神の山にいる40日間断食をした。(「出エジプト記」34章28) 
ダビデは家臣ウリヤの妻バト・シェバとの間にできた息子が、姦通とウリヤを殺害した罰として神によって病気にされたとき、断食をした。それにも関わらず、息子が死ぬと断食をやめた。(「サムエル記」12章15-25) 
イエスは40日間荒野で断食した。(四旬節参照) 


カリスマ系教会 
カリスマ系教会において断食はより神に近づく探求のために実行される。週に1日か2日、定期的に実行される。ジョン・ウェスレー、チャールズ・ウェスレー、ジョージ・ホワイトフィールドが始めた、初期のメソジストのようなホーリネス運動では健康法の一種として定期的な断食を行った。
正教会 
詳細は「大斎 (東方正教会)」を参照
正教会では、大斎をはじめとして年に4回の断食(斎)の期間があり、暦の中で重要な位置づけにある。断食の期間は動物や魚の製品、オリーブ油(または全ての油)、ワイン、蒸留酒を断つ。
断食は耐えるものではなく、自分の不節制を認識し、他人へ施すことで神により近づくための経験である。断食によって節約したお金は地域のチャリティーや直接貧しいものへ与えられる。多くの教徒にとって祈りと施しの無い断食は役に立たない、あるいは有害であると考えられている。
末日聖徒イエス・キリスト教会 
末日聖徒イエス・キリスト教会(通称はモルモン教)では断食の間は食物と飲物を完全に断つ。通常は月の初めの日曜日が断食の日に設定されており、2食を断つことが推奨されている。多くの信者は前日の土曜日の夕食から断食を開始する。断食によって節約されたお金は困っている人を助けるための断食献金として教会に寄付される。
プロテスタント教会 
プロテスタント教会では、宗教改革の際に断食は外部の習慣であり個人の救済は決して得られないと批判した。一方でアングリカン・コミュニオンと統一メソジスト教会のようないくつかのアメリカのプロテスタント宗派は2回の悔悟の季節四旬節と降臨節の一部として断食することを奨励している。他のプロテスタントの宗派では典礼の伝統は別として、祈りと同様に重要な宗教的な行為の1つであると考える。


ローマ・カトリック教会 
詳細は「大斎 (カトリック教会)」を参照
ローマ・カトリック教会の断食は、1日の食事を十分な量(動物の肉を含む場合もある)を1回と少量を2回(朝食と夕食)にする。食事の間で固形物を食べるのは許されていない。また、小斎の期間は動物の肉を食べない。
ヒンドゥー教 
ヒンドゥー教において、断食は欠くことのできない重要な要素である。個人個人の考えと地方の慣習に基づき、異なる種類の断食がある。エカダシ(14日間周期の月相の11日目)またはプルニマ(満月の日)のような特定の日に断食を行う。 個人の信念や信仰している神によって1週間の特定の日に断食を行う。
断食の方法はばらつきが大きい。厳密なものは前日の日没から翌日の日の出の48分後まで食物と水を断つ。それ以外に1日に1食に制限する、ある種類の食物を食べない、ある種類の食物のみを食べる等の方法がある。どの場合でも、断食期間中はヴェジタリアンでない者も含めて動物の製品(肉、卵を含む)を食べたり、触れたりしてはいけない。

イスラム教 
詳細は「ラマダーン」を参照
イスラム教ではラマダーンの月の間、日の出から日没まで断食が行われる。断食中は食べること、飲むこと、喫煙、性交が禁止される。ラマダーンはイスラム暦の月の1つで、断食はイスラム教の信仰で最も重要な活動の1つである。
断食によってアッラーフ(神)が命じたこと行い、逆に禁止された全てから遠ざけることでタクワ(神を意識すること)を増やす。断食を行うムスリムは多くの罪から助けられ、ジャハナム(地獄)から守られる。
イスラム教の断食は単に食べ物と飲み物を断つだけではないと考えている。断食は嘘をつく、騙す、下品な話、口論、喧嘩、淫らな思考をしないことも意味する。つまり、断食中は良い振る舞いをすることになる。また、断食によって貧乏で空腹な兄弟が感じるものを感じることで連帯感を生む。その上、ラマダーンの月は寄付を行い、日没後に食事を共にする。ラマダーン以外にも自発的な断食がある。


ジャイナ教 
ジャイナ教では様々な断食の形がある。1つの形式は翌日の夜明けまで食べ物と飲み物を断つ。別の形式では食べ物を断ち、沸騰している水は飲んでもよい。そのほかに、食べ物の種類を制限する形式もある。スパイスとして塩とコショウのみを用いて、レンズマメと味気ない食べ物だけを食べる。ジャイナ教の教えによれば、断食によって欲望と情欲を抑えることで業を取り除く助けになる。また断食により自発的に死に至るサンサーラという儀式がある。ジャイナ教において、サンサーラは自殺ではなく完全に知識と意図を持って行う儀式である。サンサーラの性質上、長い時間をかけて人生を振り返る時間が与えられる。自分の人生が目的を果たしたと感じた場合、誓いを立てる。サンサーラの最終的な目的は肉体の浄化と欲望を捨てることである。


ユダヤ教 
ユダヤ教の断食は食べ物と水などの飲み物を完全に断つ。食べ物の匂いをかいだり、薬を飲んだり、歯を磨くことさえも禁止されている。年に6回(ヨム・キプル、ティシュアー・ベ=アーブ、ゲダリヤの断食、テベトの10日、タンムズの17日、エステルの断食)の断食を行う。
安息にすることが聖書により定められているため、ヨム・キプル以外の安息日に断食を行うことは禁止されている。ヨム・キプルはトーラーで明確に決まっている唯一の断食の日である。ヨム・キプルは1年で最も大事な日とされている。バル・ミツワーになった男性あるいはバト・ミツワーになった女性は断食を義務として行う。ラビから許された命にかかわる重い病や出産直後の女性だけは断食を免除される。ヨム・キプルは安息日と同じように仕事を行ってはいけないという制限がある。家の外に物を運ぶ、電気を使う、料理をする、車に乗る、電話を使う、書き物をすることは禁じられている。さらにティシュアー・ベ=アーブにも断食が行われる。ヨム・キプルとティシュアー・ベ=アーブでは男女ともに日没から次の日没まで丸一日断食が行われる。それ以外の4回の断食では日の出から日没まで断食が行われ、男性は必ず断食しなければいけないが女性は病気や弱っていて断食が困難であればラビによって免除される。


シク教 
シク教では医療的な理由による断食を除き、断食を推進していない。シク教の教祖は、断食は個人に対して精神的な利益にならないとしている。シク教の教典であるグル・グラント・サーヒブでも断食や日々の儀式、自己規律は報われないとされている。そのため、多くのシク教徒はいかなる種類の断食も行ったことが無い。


抗議手段としての断食 
ハンガー・ストライキ参照。

断食を扱った作品 
『断食芸人』(フランツ・カフカ) 


脚注
小栗一太、赤峰昭文、古江増隆 『油症研究 30年の歩み』 九州大学出版会、2000年6月。ISBN 4-87378-642-8。298-302頁。 



関連項目 
正教会#斎 
大斎 (東方正教会) 
大斎 (カトリック教会) 
ハンガー・ストライキ 
餓死 
ダイエット 
入定 
即身仏 
長南年恵 
ブリザリアン:水を中心とした液体を摂取するだけで生活している人々(BRETHARIAN) 
en:Food for Peace:平和を築くために“食”というフィールドにおいて出来ることに関する提案 


(Wikipedia英語版によるピースフードについての記事)
デトックス 
ダイエット
リバウンド

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